自閉症、発達障がい児の悩み〜教えすぎてしまうことについて〜

療育

こんにちは!!ころんとです。

今回は自閉症の息子、ムテ吉を育てていく中での悩みの一つについて書いていけたらと思う。

その悩みとは『教えすぎ』についてである。

考えるきっかけ

この『教えすぎ』という考え方を知ったのは小学校3年生ぐらいのデイサービスでの面談の時である💡

『ムテ吉くんは指先がとても今日なので将来のこと考えて作業所でやるような軽作業をやらせようか迷うところなのですが、どうですか?』

迷うところ???せっかく出来るのなら是非と思うのだが話を聞いてみるとそこには発達障がい特有の問題があることがわかった。

相談員の方の話によると、例えばボールペンの組み立てを教えると作業時間以外にもボールペンを見ると分解してもう一度組み立てるようになってしまうこともあり、それがエスカレートしてしまい、何でも物を分解してしまう癖がついてしまった子が過去に何人か居たらしい💦

よかれと教えてしまったせいで2次障がい的に困った行動が出てしまったということである😥

葛藤

相談員の方は『下手に教えて問題行動になりそうならやらせないのも大切』ということを話されて、これからは相談員の方から見て危険かな?と思うことは、やる前に相談するとのことだった💦

今までは出来そうなことや興味のあることは何でもやってみて、それからどうするか考えていたのでこの考え方はなかなか難しいものがあった😥

なかなか興味を持たないムテ吉に芽生えたものをこちら側からやらせないのは可能性をつむことになってしまうのではないか???

もし、問題行動として出た時はその時対応すればいいのでは?

でも一度パターン化した物を崩すことはムテ吉はかなり大変ではあるし、下手すると崩せないのは今までの経験から感じていた😰

『やらせるか、やらせないか』の話は夫婦で何度も話し合い答えはなかなか出なかった💦

吟味してやらせてみる

結局、相談員の方と話し合って明らかに問題行動になりそうなもの意外はやらせる方向になった。

理由としては

  • ムテ吉は当時言葉は出ていないが、こちらが言ってることへの理解力が高いこと。
  • 手先が器用なので今のうちからいろいろ覚えれば将来的に役に立つ。
  • 他者への迷惑行為(他害)がないこと。

ただし、もちろん『教えすぎ』へのデメリットもある。

本人がこちらの意図したものではない解釈をしてしまい、問題行為に発展する可能性があった場合はすぐ中止することになった❕❕

本人の予想外の応用力

結局、ボールペンの組み立てについては見送り。細かいパーツもあるのでうっかり飲み込んでしまうリスクが高かった😥

しかし、それからほどなくして我が家でノック式ボールペンのバネが無くなる事件が多発💦

ある日ボールペンでメモを書こうと思うと

『あれ???』

ペン先がペコペコ。よくみるとバネがなくなっているではないか😰

1つだけならまだしも、家中のボールペンのバネが無くなっている💦

こう言うことをするのはもう100%ムテ吉君😭

ちょっと確認のため、餌を撒いて(ボールペン)獲物(ムテ吉)がかかるのを待つ。

すると

ムテ吉くん、すぐに反応😳

ほーらね・・・(゚Д゚)💦

ムテ吉は驚くほど器用 にボールペンを分解し、何故かバネをはずす。そしてバネを口の中へ。

ここでストップ‼️口の中に入れるのは🆖でこっぴどく叱る。バネ飲んだら大変😠

にしても何故急にこんなこと?デイサービスではやらせないことになったのに💦

後日、相談員の方に家での話をする機会があった。すると、やらせてはいないがやっているところをチラチラ見ていたらしい💦

近くで見た訳ではないらしいが、興味を持ったらしくボールペンを分解。そしてその中のバネが口に入れたら感覚がよかったのだろう😣

それにしても分解の後、バネだけ外して全部組み立てること出来るんだ・・・しかもペンを元の位置に戻してるから使うまで分からない💦

凄い記憶力、器用さ、そして分からないように元の位置に戻すとは💦悪知恵がついてきたことに感心してしまった😨

にしてもまさかちら見だけで覚えるとは・・・。

『教えすぎ』への対応

先程のボールペンの話でもそうだが、あえて教えなくても本人が興味があれば知らず知らずに覚えてしまうと言うこともある💡

これは定型発達の子も同じで、人間の探究心って止められない物だし、それが人間たる所以である。

しかし、明らかに後々問題になることは事前に回避するのも、10年先を見た時に必要なことだし、覚える時期的なものもあると思うのでとても難しい問題と言える😢

我が家のムテ吉で1番問題になるのは異食行為でこれは中学1年生になった現在も治らない。恐らくずっと付き合っていくものになるので、異食行為に関わるような可能性のある物については教えないことにしている。それ以外のことについては興味のある事は何でもやらせるということに落ち着いた。

ただ、注意点としてはやらせたらやりっぱなしで放置させるのではなく、一定期間の後、どうなのか?という評価をして、今後どうしていくかを考えていく必要がある。

まとめ

『教えすぎる』という事は日々、生活しながら療育をしていく中で、ある意味逆の発想で、戸惑う事も多いが、10年先を考えて、親がやる事を吟味していくことが大切である。

ムテ吉が大人になった時、少しでも日々の生活に適用できるようにしていくことが親としての責任かなと感じている。

おしまい🎵

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