自閉症のルーティンワーク。特性を味方につけてお仕事の手伝いをする。

日常

こんにちは!!ころんとです。

突然だが、ころんとの実家は兼業農家をしている。作っているのはお米🌾そろそろ準備を始める時期で毎年仕事の休みは手伝いに行っている。

まぁこれが毎回疲れるんだけど・・・💦

本日は種まきの手伝い。突然のじぃじにからの呼び出しに我が家全員招集されたのだった。相変わらず急過ぎますが😩

もちろんムテ吉もうさ子もお手伝い!!頑張ればじぃじが美味しいもの食べさせてくれるぞ😁

種まきと言っても手で巻くわけでなく、土を詰めた苗箱をコンベアーに乗せると、機械が種をまいて水、土を上から被せてくれると言うもの。

自動じゃん!!と思うが出来上がった重い苗箱を運ぶのは人・・・辛いやつだ。

でもこの自動の規則的な動作、ムテ吉は嫌いではない。ルーティンワークになっているからだ😚

毎年やっているのだが、ムテ吉が小学校3〜4年まではすぐどこかに行ってしまったり、機械を触ろうとするなど、手伝いどころか1人マンツーマンで付いていなければならなかった。

それが少し前からその場に居ることができるようになり、興味を持つようになってきた✨

今年はどうかな(*´▽`*)

自閉症の子に何かお手伝いをやってもらおうとした時はいくつかのポイントがあり、

今回は我が家のムテ吉君の種まきのお手伝いを例に考えてみる。

ポイント

  1. 本人が何に興味を持っているかの観察
  2. 1度どのようにやるか見せて、その後すぐにやらせる
  3. もし出来たら褒めまくる。出来なくても怒らない
  4. やって欲しい事とやる事(やれること)は必ずしも一致しない
  5. ご褒美をあげる
  6. 継続は力なり

1.本人が何に興味を持っているかの観察

これは全ての基本なのだが、とにかく本人をよく観察すること。

ムテ吉の場合は特に目線と行動範囲を見る。多動もあるためうろうするし、落ち着かないのでいろいろな物を手で触る。だがよく見ると興味のある所に何度も行くし、目線も向いていることが多いのだ。

今回は種まきの機械に補充する土のところに興味がありそうだった。

2.一度どのようにやるか見せて、その後すぐにやらせる

土に興味があったので土の袋から土を出してもらうことにする。一度実際に見せて(この時ちゃんと見てるか目線を確認)、その後実際に手伝いながらやらせてみる。中には手を添えてやらせようとすると嫌がる子もいるので無理せずに・・・💦 ※ムテ吉も結構嫌がる💨

3.もし出来たら褒めまくる。出来なくても怒らない

これは自閉症の子には限らないが多くの成功体験をさせて自信をつけさせること。そして一生懸命やって出来なかったのなら絶対怒らない。怒ることでそもそもお手伝いすることが嫌になってしまう可能性もあり、いやな思い出として残ってしまう。(自閉症の子は記憶力がいいのでフラッシュバックを起こすこともあり)

今回は土を袋から出すことは出来たが勢いが良すぎて土が沢山溢れた。けど

『よしよーし‼️』と褒めまくる(^^)/

そうしたらまたやってくれるようになり、その都度教えていくうちに土をこぼさずに入れることができて、空の袋もキレイに畳むことも出来るようになった(^^)👈褒めると本人も気分がいいので+αやってくれることも😁自閉症の子って小さい頃から怒られることが多いと思うので褒めるのって効果大!!

4.やって欲しい事とやる事(やれること)は必ずしも一致しない。

こちらがやって欲しい事と、本人が興味があることが一致するとは限らない。自閉症の場合は特に興味の対象が狭いので無理にやりたくないことをやらせるとパニックになることも💦

本人が興味をもったものに対してこちらが主導でやり方を教えるのがいいと思う。ただし全部本人のやりたいままやらせるのはNG。好きなことしかやらなくなる可能性もあり、指示が入らなくなることもある。

今回、本当は苗箱を機械に入れるのが簡単でいいと思っていたが、土に興味がありそうだったので『袋から土を出すのを手伝ってもらう』に変更→土を出す方法などのルールはこちらが主導で教えた。

5.ご褒美をあげる

これは自閉症の療育プログラムなどに用いられるABA(応用行動分析)と呼ばれるものを実践していて

簡単に言うと何かの行動をした後、いいことが起きるよ。と言うことを理解させて次の行動に繋げるというもの。

今回はお手伝いをした。→じいじが美味しい御飯をご馳走してくれる。という感じ😊

6.継続は力なり

これはその名の通り。何度も繰り返すことでパターン化させること。これもTEACCHと言われる療育プログラムの実践で、一連の動作を構造化させて、本人が過ごしやすい環境を作るというもの。

ムテ吉の場合は何度も見せて、やらせると、その時は嫌がるのだが数年後に急にやり出すと言うことが多々ある😱その時やらなくても確実に記憶に刻まれて、無駄にはなってないのだなと嬉しくなる。諦めずにやるといいことがあるなと❤️

このようにポイントを押さえて接することで、今回の種まき、ムテ吉君はどこかに消えて探しに回ることもなく、最後まで頑張ることができた‼️

そして夕飯は大好きなうどんにありつけたのでした🐷

まぁ3時のおやつを知らないうちに食べまくっていたのはご愛嬌😅

自閉症は一人一人の特性も違うし、その度合いも濃かったり薄かったり。一概には言えないが1つの例として誰かの参考になればいいな・・・

※参考までにABAとTEACHHどんなものか?基本的考え方などを解説しているサイトを貼っておきます👇

【セルフ療育】発達障害児の療育 ABA(応用行動分析)とは
療育とは、「障害のある子どもとその家族を援助しようとする努力のすべて」と言えます。発達障害の特性をもつ子供は、個性が非常に強いために、周囲と折り合いをつける事が難しい場合があります。それによって、孤立したり、誤解されたり。。。 このような事
TEACCHとは?ASD(自閉スペクトラム症)の人々を生涯支援するプログラムの概要を紹介【専門家監修】【LITALICO発達ナビ】
米ノースカロライナ州で行われているASD(自閉スペクトラム症)の人々を対象としたプログラム、「TEACCHプログラム」とは?その理念、考え方、療育における「構造化のアイデア」、TEACCHのコミュニティの特徴をご紹介します。

おしまい‼️

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