休める場所も大切〜自閉症の息子の居場所〜

療育

こんにちは!!ころんとです。

自閉症の息子ムテ吉は現在、支援学校中等部の1年生🧑

最近では言葉も少しだが出るようになったし、言っていることは複雑で無ければほぼ理解する事が出来ている。

昔に比べ想像できないほどの成長だが、唯一にして最大の困りごとがある。それは異食である💦

今回はそんな異食の現状と改善策を考えていく中で考えさせられたお話である。

なかなか改善しない異食行為

ムテ吉の異食は今に始まった事ではない。1〜2才のほんとに小さい頃から辺りのものを手当たりしだい口に入れたり、舐めたりすることは始まっていた😨

赤ちゃんの頃の名残なのか?これは原始的な行動と言われ、普通なら大きくなるにつれて自然になくなるものらしいがムテ吉は一行になくならず、はたまたどんどんエスカレートしていった💦

『異食行為について』の記事でも書いたが本人の意思で口に何かを入れるというよりは何か無意識で身体が動いてしまっているような感じ・・・

『やめなさい』 『ダメ!!』

と言うとすぐに口から出すのだがその手が瞬間近くにあるものを掴んですぐに口に運ぼうとする・・・😭そんな状態である。

もちろん何もしないまま手をこまねいていた訳ではない。

声かけの仕方を変えてみたり、タオルを預けてみたり、周りに口に入れるものがないような環境を作ってみたり・・・考えつくものは全てやったし、主治医やリハビリの先生に相談したりした。

しかしなかなか改善せずに今まできたという感じである。

危険な行為に発展してしまったことで周りが動き出す。

そんな異食行為があるムテ吉だが、口の中に入れても口の中で感触を楽しんで飲み込むということはずっとなかった。

しかし、2年前辺りから何がきっかけか❓❓だが、飲み込む感覚を覚えてしまったらしく、危険なものを飲み込むようになってしまった💦

例えばお金💰💦トイレの便器の中に10円玉や500円玉が便に混じってあった時は血の気が引いたことを今でも鮮明に覚えている😣

他にもマスクの紐、消しゴム、クレヨンなど便に交じっているものは多岐に及ぶため、ムテ吉が便をした時は流される前にチェックをするようになった。

これは徐々に自宅だけでなく、学校やデイサービスでも問題視されるようになった・・・

ある日のこと、学校で掲示板に使っていた画鋲がなく、もしかしたらムテ吉が画鋲を飲んでしまったかもしれない・・・という事があり、掲示物は全てテープ止め、主治医に担任の先生が同伴で相談に行き、具体策を考えるなど学校全体で一大事になった😥

※結局無くなった画鋲は発見されず・・・ムテ吉も特に体調の変化もないので恐らく落ちていた画鋲を誰かが捨ててしまったのでは❓❓支援学校なので色々な可能性があるが・・・💦

この具体策としては

1.異食に走らないように興味の対象を与える。

2.代替手段として氷を食べさせる。

の2点を行うことになり、現在も継続中。

しかし1.では常に興味の対象を与え続けることは自宅では不可能(ずっと見ていられない)だし、2.の氷も無尽蔵にあげるわけにもいかないのでなかなか難しいのが現状である😫

そんな中、利用しているデイサービスの一つである提案があった・・・

制限し続けることのストレス

デイサービスでの提案、それは

『お口に入れません』というカードを首からぶら下げるというもの。

そこのデイサービスでは既に行っているようで上手くいってますとのことだった💡

『ん!?』と思う・・・。

丁度この時期、我が家ではムテ吉にある変化があり、少し困っていた😑

それは急に怒ったり、以前にも増して口にものを入れてイライラして、それまで口に入れる代替手段として行っていた氷も製氷機が追いつかず氷が無くなるほどでマスクの紐をまた飲み込んでしまうこともあったのだ💦

デイサービスの方にいつからカードをぶら下げるようになったか聞いてみると、家でムテ吉が荒れ出した時期と被る・・・

ムテ吉はパターン人間で、一度パターンが入ると本人が嫌でもやってしまうこともある。

きっと『口に入れませんカード』を首にぶら下げることで頑張って口に何も入れずに我慢していたのだろう💦

我慢できるのはいいが、それがストレスとなってしまい、デイサービスではいいがその他の場所で悪影響となってしまったのだ。

このまま続けたり、家や学校でまでカードを使ってしまうとムテ吉の逃げ場が無くなり、大きな2次障害に発展してしまう可能性もあると考え、学校の担任の先生と相談して、カードはそのデイサービスではやらないことにした💡

そしてデイサービスにも話してこれからカードを続けるかは様子を見ながら判断することになった。

まとめ

このカードを始めたデイサービスもよかれと思って始めたことで、どうしたら異食が減るか考えてのことで決して悪いアプローチではない。

結果としてムテ吉のストレスを増加することになってしまったが・・・

このカードのことを共有しようと早く私に教えてくれたことはむしろありがたい事で、お陰でデイサービス、家、学校とムテ吉の様子がよくわかり、結果的に総合的な判断が出来たのでは?と思う。

私としては療育はトライ&エラーを繰り返していくもので、その中で大きな事故などが無いように密な連携をしていくのが重要だと考えている。

ムテ吉が関わるさまざまな場所での連携の大切さに気付かされる出来事であり、結果的にムテ吉に大きな2次障害が出なかったのは幸いである。

また、ダメだからといって制限させ続ける事によって起こる弊害、ストレスの蓄積の怖さを改めて感じた💦

我々もそうだがストレスがかかり続ければいつか爆発するし、気分転換やリラックスすることはとても大切なこと😁

ムテ吉もそうだが、自閉症スペクトラムなど発達障がいを持った子はこちらが思っている以上のストレスと日々向かい合っている事を忘れず、安心できる居場所を作ってあげることは生活していく中で最も重要なことの一つだと感じた。

おしまい🎵

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