こんにちは!!ころんとです。
『自閉症の息子ムテ吉を偏食にさせないために』後編はムテ吉の食べる時の特徴やどのようにして食べられるものを増やしていったかを書いていこうと思う😀
食べる時の特徴
ムテ吉は食べる時にいくつか特徴がある。
- 好きなものから必ず食べる
- 好きなものは永遠に食べ続ける(たぶん)
- 前歯を使おうとしない(あまり噛まない)
- 見た目で判断する
- 水分をすごく摂る。
- 食べるのが早い
好きなものから必ず食べる
好きなものは最後に残す派の人もいるが(私もそうである😙)必ずムテ吉は好きなものから食べる。
1番好きなものが無くなるとその次に好きなもの・・・と食べるのでメニューでどれがどのくらい好きか判断しやすい。
ちなみに一本食いにならないように声をかけても無理だったのでそこは諦めた😓
好きなものは永遠に食べ続ける
好きなものは本当に無くなるまで食べ続ける。昔、BBQをした時、肉を永遠に食べ続け、あまりの量に止めたことがあった😥
お腹いっぱいになる感覚が鈍いようで食べ過ぎて夜、ゲプっとしてることも多々ある💦
前歯を使おうとしない(噛まない)
前歯で大きなものを食いちぎるという動作を嫌がる為、お口一杯頬張ることが多くあり、また、あまり噛まないで丸呑みしてしまう。
前歯で噛むのが感覚的に嫌な様子。あんなに異食行為はするのに噛むのは苦手なようである💦
見た目で判断する
色や形など見た目で食べることを判断することが多く、特に初めてなものはとても警戒してなかなか食べようとしないことが多かった。
水分をすごく摂る
これは決して悪いことではないがとにかくよく飲む。一回の食事で何度も飲み物のおかわり。そのせいか急に食事中トイレに行こうとすることもしばしばあった。
ちなみにムテ吉はジュースなど甘いものはあまり好まない。炭酸はもってのほか💦
虫歯の原因にもなるので飲み物に関してはあまり色々飲ませようとはしなかった。
食べるのがすごく早い
これはあまり噛まないことと関係あると思うがとにかく食べるのが早く、取り分けてあげてもあっという間に平らげてしまった。
食べる時のルール、実際に行ったことと効果
このような特徴を踏まえ、食べる時にいくつかのルールを決めて、実際に行ったこととその効果は以下の通りである。
『いただきます』はしっかり言ってから
これはムテ吉の特徴とは関係ないが『いただきます』をしっかり言ってから食べるようにした💡
どうしても食事が出てきたら勝手に食べようとすることがあり、マナー的に当たり前のことをだし、学校など集団生活でも必ずついて回ることなので💦
しかしムテ吉が言葉が出て始めたのは小学校4年生頃。
それまではほぼ発語ゼロだったので手を合わせることから始めた。
そして『いただきます』の始めの『い』だけを発語させる。
次に『いただきます』を口パクでもいいから口を動かしてもらう。
など徐々に発語の量を増やしていった。
『いただきます』を言えるようになったのはつい最近。手を合わせるところからだと7年かかったが食事と一緒にいい発語の練習になったと思う✨
順番は気にしない。
ムテ吉は1番好きのものから順番に食べる。
そして混ざるのが嫌いなのでサンドイッチなどは1枚1枚剥がして食べる😨
最初はバランスよく食べてもらいたくて回し食べをさせたりしたのだがあまりやり過ぎて食事が嫌になったらよくないし、結果的に全部食べてくれればいいやと思った。
ずっと同じものばかり食べてる時は声はかけるがそこまで順番は気にしない。食べることが好きなら食べることのためにいろいろ覚えてくれることを期待。
結果、最初順番などを細かく注意していた時より美味しそうに食べる。きっと本人はガミガミと言われて嫌だったろうなと反省💦
時には妥協も必要だと痛感🏃♂️
食事量をある程度管理。発語の練習も兼ねて。
我が家は食事が大皿で出して取り分けることが多い。本当は『好きに食べろー』と言いたいところだがムテ吉はそうはいかず。好きなものだけ食べて、噛まずに早食いはね・・・😫
なので、小皿には親が取り分けるようにした。
これにはメリットがあり、一つは発語のトレーニング。
その小皿をキレイに食べたら本人に『何食べる??』と言って食べたいものを聞く。
最初は指差しをする練習。出来てきたらこれは『お肉』『きゅうり』など名詞を教えながら発語の練習をした。ちなみに食べたいものの時は最初から声を出した気がする😏
もう一つは新しいものを食べさせるということ。食べたことがない物も少しだけ小皿に取り分けて、新しい物を食べるように促す。もちろん最初は食べようとしないが、そこは一口でも食べるまで今比べ。最初に『食べなくてもいい』とインプットさせないように💦発達障害の子は初期の導入が大切。本人が嫌がったらどうにかなると思わせてしまったら負けだと思うのでそこは心を鬼にして💦
親もその時食べられないから結構辛かったが、ムテ吉も徐々に食べないと次をくれないとわかったのか少しずつ新しいものも口に入れるようになった。
そして見たことなくても食べると美味しいものもあるということに気づいてくれて、新しいものへの抵抗はかなり軽減されたように思う。
その他にも食べ過ぎで太ることの予防にもなったのはよかった。
元の食材を見せる。
ムテ吉は加工して元の形が分からない物はあまり食べようとしない・・・なら元の物を見せればいいんだ!!と単純に思った💡
例えばお刺身はムテ吉は一切食べなかったのだが魚を一から捌くのを見せたらもしかしたらと思った。
と言っても私もマンマも実は魚を捌いたことがない・・・😨うーん。でもやってみるか!!
と言うことで、現代の力、YouTube先生‼️
職場の人から海で釣ってきた鯵を貰ったので動画を見ながらエッサホイサッ( ゚Д゚)💦
それをムテ吉に見せると結構興味があるみたいで見ている👀かなりの時間をかけてお刺身完成😢
お醤油をつけてムテ吉に出してみると・・・
『パクッ』(゚∀゚)💦すんなりー‼️食べちゃった🤣
これには私もマンマもビックリ😱しかも食べて美味しかったのか大人の分が無くなるほど食べた。
見せることって重要なんだな・・・と実感💦
しかし、初めに食べたのが釣りたての鯵だったせいか舌が肥えてしまい、スーパーで売ってる鯵は捌いてもあまり食べない🐡
まさかのグルメになってしまった😱
でもこのやり方で食べれる物が間違いなく増えたと思う。
注意点、意識した事
このようにいろいろと試してきたが特に注意したところ、意識したところはこちら👇
- 長いスタンスですぐに効果は期待しない
- 本人主導ではなく親主導
- 無理はさせ過ぎない
長いスタンスですぐに効果は期待しない
どうしても頑張るとその対価を期待してしまうのが人間というもの💦それは早ければ早いほどさらに頑張ろうとする意欲になる。逆も然りである。
だから一つ一つ、スモールステップ。3歩進んで2歩、いや時には3歩4歩下がるのも仕方ないぐらいの気持ちでやることにした🤔
もちろん期待はするけど親の願望だけで先走らないように冷静に。
結果として効果が出るまでは長い時間がかかることになったが、毎日の生活の中のことなのでいつの間にか生活習慣のように行うようになり、過度に頑張っているという意識がなくなって精神的な負担は徐々に軽減できたと思う。
本人主導ではなく親主導
本人の主張ももちろん大事だが、そればかりだと発達障害の子は出来るものの幅が広がらないので主導権は親が握り、少しずつ興味の幅を増やし、やれることを増やしていくのが大切かと思う。
食事も一緒で、最初は嫌がって食べなかったものも食べたらあれ?美味しいと思って食べてくれるようになったの物は数知れず✨
そして何より重要なのは初期導入。初めが何事も肝心で嫌がったからすぐ辞めてしまうということを繰り返すと子供は正直で『嫌がればどうにかなる』と思ってしまうし、それがエスカレートすると『親より自分は偉い』と勘違いしてしまう。だから言うことを聞かないという悪循環に陥ってしまう💦
根気よく向き合い、主導権を握ることが重要である💡
無理はさせ過ぎない
いくら頑張っても食べられないものは食べられない。大人だって嫌いなものの1つや2つは必ずあるもの。だから頑張ってどうしてもダメなものは食べさせないようにした。ムテ吉の場合は未だにクリーム系のものは食べられないがそれも仕方ないかなと思う😅
そんな時は叱らず、頑張ったことを褒めてあげて自己肯定してあげるのが1番だと思う。
まとめ
現在中学校1年生のムテ吉ははじめての食べ物でも大体食べてくれて、『知らないものでも食べたら美味しいものもある』ということを覚えてくれたので偏食はほぼ無くなった😉
早食いは相変わらずなのでペースを下げるように『ゆっくりね』『少しずつ』など声かけは必要だが、以前に比べて親もゆっくりと味わって食事を摂ることが出来るし、外食も普通に出来るようになったのはとても嬉しいことである✨
食事に限らずだが、いろいろ工夫しながら根気よくやっていればいつか花が咲くのかなと思う。その為には親が無理なく出来るように気を張らずにゆっくりと、時には自分にご褒美をあげながらこれからも生活していけたらと思う😄
おしまい🎵
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